スギナ茶の効果・効能って?知っておきたい7大効
(1)スギナとは
スギナはシダ植物の一種で、夏緑性の多年草です。胞子によって増えるため、花を咲かせることはありません。長い地下茎から茎が伸びていて、細い針金状の節からさらに小枝が輪生しているのが特徴です。荒地や河原、畑などのいたる所に生えているため、雑草として扱われています。
スギナは冬には枯れてしまいますが、地下茎は地中で生きていて、翌年にはそこから胞子茎が生えてきます。その胞子茎が春先によくみられるツクシです。ツクシが枯れる頃に、またスギナが生えてくるといった具合に、スギナとツクシとは密接な関係を持ちます。
(2)科目・原産地
科目:トクサ目トクサ科
原産地:日本・北半球の暖温帯地域
(3)草丈・開花期
草丈:20cm~40cm
開花期:花は咲かせない
(4)名前の由来
杉の葉に似ていることから「杉菜」とつけられたとする説や、節のあたり抜いても継ぐことができるため、「継ぐ菜(つぐな)」から転訛したという説があります。
2)スギナ茶ってどうやってできているの?
(1)スギナを採り、3回程度水洗いして水気を切ります。採取する際には、農薬などがかかっていないか注意しましょう。
(2)洗ったスギナを日干しで乾燥させます。指で潰すとパラパラと崩れるくらいまで乾燥させましょう。
(3)乾燥させたスギナを、はさみで細かくカットしていきます。
(4)フライパンで焦げないように軽く炒って茶葉の完成です。完成した茶葉は、急須で飲んだり、煮出しで飲んだりします。
3)スギナ茶にも種類がある? 特徴の違いとは
スギナ茶自体はどれも同じものから作られていますが、飲み方は茶葉から煮出す「煮出し」タイプと、手間なく飲める「ティーバック」タイプがあります。煮出しタイプの方が味に深みがみられますが、ティーバックタイプよりも少々手間がかかります。
4)要チェック!スギナ茶に含まれる代表的な栄養素とは
(1)サポニン
サポニンは植物の根や茎、葉などに含まれている成分で、苦味やエグみの元となります。コレステロールを下げ、過酸化脂質の生成を抑制する働きを持っています。
(2)ケイ素
ケイ素は主に、野菜などの根菜類や穀物などに多く含まれている成分です。ケイ素は体内では、毛や皮膚、骨、関節、血管、歯、爪などに含まれており、生命維持には不可欠なものです。コラーゲンやエラスチン、コンドロイチンやヒアルロン酸などを構成しており、結合組織を丈夫にする働きを持っています。
(3)カルシウム
カルシウムは骨や歯の材料となるだけでなく、すべての生命活動において必須のミネラルです。カルシウムは通常骨に貯蔵されており、もし長期間ミネラルを摂取しなかった場合には、骨を溶かしてでもその濃度を保とうとします。カルシウムは骨格を形成したり、筋肉の収縮、血液凝固、細胞の機能調節などの働きをしています。
(4)マグネシウム
マグネシウムはナッツや落花生、海藻類や緑黄色野菜などに多く含まれます。マグネシウムにはタンパク質の合成を行ったリ、エネルギー代謝や筋肉の収縮、体温調整、血糖値の調整などの働きがあります。
(5)ナトリウム
ナトリウムは、生命活動に必須のミネラルの一種です。体内で細胞の機能を維持したり、神経機能を正常に保つ働きなどがあります。また、筋肉の収縮や弛緩の働きも保ちます。
(6)葉緑素
クロロフィルとも言われており、植物や藻類などに含まれる緑色の天然色素をいいます。植物の光合成を助ける他、体内に入るとコレステロールやダイオキシンなどの余分なものを排出してくれる働きを持ちます。
5)スギナ茶に期待できる5大効能とは
(1)むくみの解消
スギナ茶に含まれる葉緑素の働きが利尿作用を起こし、体をスッキリさせてむくみを解消してくれます。水分代謝が活発になるため、腎臓病や肝臓病、心臓病からくるむくみにも効果的とされています。
(2)自律神経を整えてくれる
スギナ茶に含まれるナトリウムやカルシウムの働きによって、自律神経の乱れを整えてくれる効果があります。特に春先には強烈な眠気が襲ってきたり、自律神経が乱れやすいとされていますが、そういった場合にも効果的です。
(3)爪・歯・毛髪の育成をサポートし、ダメージを改善
スギナ茶には豊富なカルシウムが含まれており、またカルシウムを含んだ食材と一緒に摂取した際には、吸収をサポートしてくれる働きを持ちます。そのため、丈夫な爪や歯を作ってくれたり、毛髪の育成をサポートするだけでなく、ダメージも軽減してくれる効果があるとされています。
(4)ダイエット効果
スギナ茶に含まれるケイ素には、デトックス効果があります。体内に蓄積された有害物質を外へ出してくれるため、体がスッキリしてダイエットに効果的とされています。
(5)膀胱炎や尿道炎の改善
膀胱炎や尿道炎では、たくさん水分を摂って体内から毒素を出す必要があります。スギナ茶に含まれる葉緑素の利尿作用によってたくさん水分を出すことで、膀胱炎や尿道炎の改善効果が期待されています。
6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材
(1)チョコレート
スギナ茶はお茶の中でも苦味が強く、味の好みが分かれます。そのため、もしスギナ茶を美味しく飲めないという場合には、味の強いチョコレートと一緒に摂取するのがおすすめです。チョコレートの強い甘みがお茶の苦さを緩和してくれます。
(2)油もの
天ぷらなどの油っこい食べ物と一緒に摂取すると、口の中がスッキリとして相性が良いです。揚げ物以外にも、中華系や丼などの味の濃いものと一緒に摂取するのがおすすめです。
7)どんな摂取が効果的?効果的な飲み方とは?
スギナ茶は一日一杯を目安に飲むと健康に効果的です。ただし、草の香りが強いため、苦手に感じる場合には、緑茶や番茶とブレンドして飲むことをおすすめします。
8)知っておこう!スギナ茶の摂取での注意点とは?
スギナ茶はチアミナーゼを含んでいるため、長期間の大量摂取はチアミン欠乏症を引き起こす恐れがあります。また、植物毒であるアルカロイドも含まれており、大量摂取をすると気持ちが悪くなる可能性もあります。適量摂取であれば問題はありません。
コメント
初めまして、69歳男性です、長年低血圧で苦しんでいます、知人より
スギナ茶が低血圧に効果があると、聞いたんですがいかがでしょうか、ご連絡宜しくお願いします。
娘が癌の闘病中です。
ストーマを便、尿と両方つけています。
ストーマにも影響ないでしょうか?
今、抗がん剤と放射線治療中ですが、こちらも問題ないでしょうか?